持つデメリット、持たない強さ。2017/12/12 09:51

 


「そんなんだったら借りるより買ったほうが安い」

 

むかし良く聞いた言葉。

 

デフレの今は少し違います。

 

なんでも外注、アウトソーシング。

少しでも固定費を減らすことで

先行き見えにくい時代に対応。

非正規雇用も増えました。

今は持つリスクのほうが大きいと言う人もいます。

 

  

東京の事務所を引き払って地方暮らし。 

以前は撮影後、満員電車で事務所に戻ってました。

今は現場近くの部屋が事務所がわり。

そのまま作業できて納品が早い。

 

 

あらゆるコストを考えてみると

東京に拠点を持つための家賃より

交通費と宿泊費のほうが安いんです。

 

渋滞を見越して朝8時にバスに乗り

9時には空港でお茶、10時に離陸、

11時過ぎに羽田に着いてモノレール。

銀座でも新宿でも昼過ぎに着いちゃう。

関東近県に住むのとなんら変わらん感覚。

 

 

「そのほうがお金かかるんじゃない?」と思ったとき

先入観を捨てて一度コスト計算してみると

思わぬ事実がざくざく見つかります。

 

新幹線より安い航空券とか

高速バスと同じくらいの新幹線とか

平日週末均一料金のビジネスホテルとか

ビジネスホテルより安いシティホテルとか

 

少し前ならあり得ないオンパレード。

ホント世の中どうなってるんでしょ。 

一部に富の集中が起きている状態で、

大部分は不景気なんだなあと感じます。

 

 

お店も銀行も実店舗を持つより

ネット中心のほうが固定費がかからない。

それだけ安くサービスできちゃう。

 

 

「持たない化」は地方都市でも進んでいます。

 

毎月決まって産直販売の市が立ち

農家の方が産直野菜や果物を売りに来ます。

最近、おいしいコーヒーのお店や

おいしいパンのお店が増えてきました。

 

それらのお店は実店舗を持たず

山の麓や、街から離れた郊外に住んで

家で作って市に持ってきて販売する形。

 

 

各地で市が立つ日は決まっているので

今日はここ、みたいに巡回して出店。

評判が評判を呼んで有名になって

そのお店めあてに市に行く人も増えました。

 

 

定年後を考えると飲食店を始めたい...

そんな人は多いけれど

飲食で残るのは2割とも言われます。

 

出店のための借入金や家賃に追われることなく

店を持たずマイペースで店を続ける

そんな生き方もあるのかな...って思います。