野外劇を観に行く方に。2017/09/02 12:06



昨日は防災の日でした。

災害とは天災だけでなく、相手を思う気持ちや安全に配慮が足りなかったため、人が傷ついたり不快に感じることも含まれる...僕はそう思います。
 
突然ですがここで「野外劇」について
観客と主催それぞれ注意する点を書きます。
 
【持って行くと良いもの】
 
折りたたみ傘 (*) →防寒を兼ねたアウトドア用のカッパ類
帽子(飛来物から頭を守る)
上に羽織る長袖(座っていると意外と冷えます)
大きめのハンカチまたはタオル(下に敷く)
各種ビニール袋
ペットボトル飲料
ペンライト(手元で鍵を落としたなど)
虫刺されの薬(草むらが多い)
季節によりカイロ


追記
各種ビニール袋もあると便利と教えていただきました。
ありがとうございます。
 
さらに追記
 (*) 折りたたみ傘は上演中は他の観客の視線を遮ったり安全面で問題があるので禁止または自粛、というご意見をいただきました。たしかにその通り。上演中のことを考えていませんでした。
「夏・秋でも、防寒を兼ねたアウトドア用のカッパ類をおすすめ」たしかにたしかに、それいいですね!
ご意見ありがとうございました!

 
【行ったほうが良い・行くべきでない公演の見分け方】
 
派手な宣伝でも、行って危険な目に遭ったり不快や不便な思いをするなら行かないほうがマシ。その見分け方はとても簡単です。
 
安心して観に行くことができるステージは観客目線が伝わってくる公演。それ以外は不快や不便を強いられたり、下手をすると危険な目に遭う可能性があると思ってください。
 
具体的に言うと出演者や関係者がSNSで「良いものができました」「頑張ってます」という【自己目線の発信ばかり】の公演。こういった公演は観客のことを考えてない場合が多く、経験上、嫌な思いをする確率が高いです。
 
では、どういう公演が良いでしょう。
 
 
「交通が不便な場所ですがぜひ来て下さい」
「急に寒くなってきました。1枚長袖をご用意下さい」
「会場は芝生です。気になる方は敷くものをご持参下さい」
「終演は終バス後です。最寄駅まで歩くと○分かかります」
「万一荒天で中止の場合、○時に××で発表します。それ以前に家を出る方、ごめんなさい!!」
 
こういった内容が出演者やスタッフから発信されている場合は安心して観に行って大丈夫。おそらく快適に観劇できると思います。
 
関係者は「作る」に熱心なことが多く
主催者は「スポンサー」に熱心なことが多い。
 
こうした場合、万一の場合でも中止せず強行することが多く、その結果ゲリラ豪雨の中の花火大会のように、観客が悲惨な目に遭いがちです。
 

もし万一(これくらい平気だろう)観客の安全より演出効果や経済効果を優先する現場だと、強風で構造物が壊れるかもしれないし、刀を振り回して観客に飛んでくるかもしれないし、観客のすぐ横を走り抜ける際に衣装が子供の眼に当たるかもしれません。
 
安心できない野外劇を観に行く場合、観客自身が自分で自分の身を守る必要があります。関係者一同、作るのに夢中で観客のことは二の次になってしまう。観客目線を持つ人が不在になるんです。このような現場があるのは双方にとって大変不幸なことです。
 
 
 
9月の野外劇。夕方だからといって安心できません。
じっと座って観ていると、ことのほか冷えます。
スタッフや出演者は動き回っているので、その寒さを感じません。観客のコンディションに気付かない人が多いんです。気付いたとしても、それを言うのは自分の仕事じゃない、そう思う人も多いんです。
 
そんな現場が早く無くなればいい。みんなが安心して観に行ける公演が増えたら良いなと思います。
 
 
では気をつけて、いってらっしゃい。