『ぱろわん』写真展あと5日。2017/05/08 01:56




【写真展あと5日】
 
7月にあるグループ展の打ち合わせに出ました。3年ほど前に入れていただいた会。ほとんどの方が年上で重鎮で大御所。緊張します。なぜ自分がこの会に入れていただけたのか、何かの間違いじゃないかといまだに思ったり。もちろん自分ほぼ最若手。
 
展覧会は7月中旬ですが、作品タイトルや概要は6月上旬が連絡の締切です。絵だとそれが普通なのかもしれません。描く大きさは決まってますから。
 
写真は...写真もそうかもしれません。ただ僕のやり方は「ギリギリまで撮り足す」そしてギリギリまでプリント。それまでミニチュアのシミュレーションを繰り返します。
 
ほんとうは早く本制作に入りたい。でもそうすると途中で迷いが出たとき困ります。「いい人に見せたい」とか「人に良く思われたい」と思ったり...あ、おんなじか。
 
 
作品って「出ちゃったもの」が共感の元だったりします。
そこを狙ってもいいけど、狙ってやったように見えると白ける。演技と同じです。うまい役者ほどうまく見えない。ごく普通に見える。でも実はそれがとてもすごい技術が必要だったりする。見る人は気付かなくても、真似しようとして初めて気付くんです。
 
自分が安心して出せる。自分が見てもらいたい。...それってどうなんだ?「すごいね」「よくやったね」と言われたいのか!?そこで自分と自分の葛藤が生まれます。
 
ミニチュアを並べて「これで何が感じられるのか」風呂から出て、寝て起きて、見ては考えこむ。早く本制作に入りたい。でも考えこむ。
 
何度も何度も作り直しているうちに、味がわかんなくなって「これでいいや」にならないように、その段階では本制作に入りたくない。決まってしまえばすごい勢いで本制作が進む。迷わず鈍らず止まらない。
 
 
舞台は、さまざまな方がいらっしゃいます。役者や演出家さんだけじゃない。音響さんや照明さん、舞台監督さん、美術さん、制作さん...その方たちはそれぞれプロフェッショナル。しっかり考え、段取りを組み、劇場入りしてからは初日の幕開けに向けて限られた時間で最高のものを作り上げる。
 
目的、手段、目標...準備と時間と考え方と過ごし方...たくさんたくさん、参考にさせていただいています。ありがとうございます。
  
なんにもない空っぽの舞台にたくさんのものが運ばれて。セットが組まれ照明が吊られシュートが終わって音響チェックがあって場当たりゲネプロやって初日。仕込みタイムテーブル通りに進むって、とてもすごいことだと思います。
 
 
僕の仕込みは5月12日金曜日18時からの2時間。
写真展初日は5月13日土曜日11時。
 
 
なんでもなく見える。普通に見過ごしてしまう。
そんな一瞬「はっ」として撮った写真。
 
味付けを濃くしたくなる気持ちを抑えて
派手に見せたくなる気持ちを抑えて
トーンもピントも、なんだったら水平さえ揺れていい
ひょっとしたら、浪花節の演歌調になるかも
いやいや、リズミカルなヒップホップ系かも
そうじゃなく、スウィングする感じのジャズ系かも
 
見る人によって味もリズムも変わるような展示。
 
...ちょっとハードル上げすぎか。
 
 
ちなみに僕はユーミンが好きです。