言葉遊びと聞き違い。 ― 2017/09/04 06:23

なんだね君たちは。
肉を食べるときは「レア」だ「ミディアム」だと言いながら
空を見るときには
「良く焼けたほうがいい」なんて言うんだな。
なんでもないとき、ぼんやり考えてる。
それはたいしたことのない、とてもくだらないことが多い。
たとえば今朝はこんな感じ。
「トーニューとトーニョーって、音が似てるのになぜこうも意味が違うのか」
くだらない。実にくだらない。
きっかけは昨日買ってきた豆乳。スーパーで見てひさしぶりに飲みたくなった。
イソフラボンて何に良いんだっけ?なんて考えた次の瞬間に僕の脳は豆乳と糖尿という音を見つけ、意味の違う似た音について考え始める。
完全にマインドフルネスの対極にある状態だ。
元はお芝居の題名に複数の意味を持たせた言葉遊びがきっかけのように思う。
「キル」が(KILL)と(着る)だったり、
「オイル」が(OIL)と(老いる)だったり。
最近、少し聞こえにくいときが出てきて、聞き違いによる楽しさも芽生え、そのせいもあってますます楽しくなった。「ストレッチ」が「ひとりエッチ」に聞こえたりすると、もう可笑しくていけない。
「ストレッチしてきました!」
満面の笑顔でさわやかに言われると、こちらも満面の笑顔になる。
(たぶんそこに爽やかさは無いと思われるが。)
たいてい会話の聞き違いは前後の文脈から類推することで修正される。それは音の省略も含まれる。
「このたびはまことにご愁傷様で...」
語尾まで一字一句はっきり発音せず、モニョモニョ曇らせながら音をフェードアウトする。
伝えたいのは「ことば」ではなく気持ちだから、それでいいしそれがいい。
コミュニケーションでは、対話しながら自己と他者の差異について想像を働かせることが大切になる。けれど日常の例えば駅のアナウンスなんかだと「い、今なんて言うた!?」みたいな聞き違いを楽しんでも良いんじゃないかなあ。
今はなんでもすぐ「合ってる」「違ってる」みたいなことが多くて、それらは想像域まで迫ってきていて。
「これには性的暗喩が含まれています!」
そんなこと言ったらすべての花は全部性的暗喩が含まれてることになるよ。てか、そもそもアレって性器そのままだよね。性器見てキレイとか言ってんだよね。
きれいに見えればOKで、イヤらしさを感じたらアウト?
悪いけど、すべての人は
エロスとタナトスは避けられないよ。
性と生。
古くはシェイクスピアから来た「言葉遊び」。
(もしかすると、かなり高尚な遊びのかもしれない...)
そんなことを思いながら、今朝もヨガポールで背中伸ばしやバランスボールに乗りながら、肩凝り予防の「ひとりエッチ」を楽しんでいる。