都市のアロマ。2017/10/09 03:33





帰りスーパーに寄ってぱんぱんの郵便受に洗濯2回...一週間空くと通常運転まで時間かかるけど、この作業は嫌じゃない。川に夕焼けを見に行きヒトカラ千春。雲ひとつない空、明朝は冷え込みそうだ。


帰ってくると刺身が食べたくなる。瀬戸内の味覚。下津井のたこ、愛媛の鯛、日本中から集められる鰆...さわらの刺身が食べたくて帰ってきた部分も少しある。


昨晩の金木犀の街を思い出す。湿ったアスファルトと調合された都市の金木犀の香り。直線で固められた住宅街に、名月は狭い額に収まっていた。過密の街にいればこそ人は香りを求め鋭敏になるのかもしれない。


缶ビール2本目の途中で寝てしまい、こんな時間に更新。ひんやりした空気の中で、心の温もりに気付く。



メール、チャット、メッセンジャー...いくつもの方法でリアルタイムにつながっていても、そこに白く光る板が介在する。帰宅途中の電車でも一人の静かな室内でも、即座に相手との空間が出現する。隣にいる人はいなくなり、遠くにいる人が隣に来る。


白く光る板が無くなると、困ったり不安に思う人がたくさんいるんだろうな...。少し前までの自分を思い浮かべて微笑む。電波が途切れても相手が眠っていても揺るがない安定的な心のつながり。



信頼と安心感が温もりになる心のつながり。手に入れたくてもなかなか見つけにくい。しかしそれはちょっとしたコツで、いとも容易に見つけることができる。


全員が持つ照れの裏返しや茶化しはほどほどに、まっすぐ相手と向かい合う。視線や言葉を交わし心で交わる。良い印象を出そうとするのでなく、相手に反応して出てしまった自分を素直に認めて受けとめる。


それらをふり返り、言葉にしてフィードバックする。


思ってくれる相手がいる幸せを求めるなら、まず思える人がいる幸せを感じてしっかり受けとめたい。



好きな香りを買ってくるのも悪くない。けれど自分で見つけた香りが好みになれば、それは自分の世界が広がるとても豊かなこと。さらに自分もまた香りを持っていて、それを好ましく思う人がどこかにきっといる。



本来の自分の香りは自分で気付かない。