披露宴写真をめぐるあれこれ。 ― 2017/04/08 10:25

披露宴スナップ撮影カメラマンは、会場手配ではない「持込」の場合は10万円いただきます。また以下の機材または準じた機材で撮影される場合、招待客でも同様に10万円いただきます。
という機材リストまで印刷された案内状がツイッターに載せられる。
↓
大騒ぎになる。
・招待客に写真好きの人がいたら該当するレベルの機材リスト
・キヤノンとニコンだけ?ソニーはいいの?
・そんなに自社会場契約カメラマンを優先させたいのか
・なんてあくどい!会場名を挙げろ!晒せ!
↓
元ツイートが消される。
再び大騒ぎ。
・なぜ消えた?消されたのでは!?
・オトナの事情じゃないの?
↓
広告収入を狙ったネットイナゴが話題にし始める
(いまここ)
たとえば元ツイートの発言者までさかのぼって見た人、そんなにいませんよね。
みんなネットの「テキトーなまとめ」を見ただけ。
ひどい人は「まとめ」をリンクやシェアしてる。
ひどい人は「まとめ」をリンクやシェアしてる。
週刊誌以下の責任感覚も無いアクセス数だけ気にするサイトは、そりゃ面白おかしく編集しますよ。
僕これ、ほぼリアルタイムで見てましたけどね。
べつに書いても書かなくてもいいことですが、
流布された「情報」と「事実」の感覚差がとても大きい事例として書いておこうと思います。
流布された「情報」と「事実」の感覚差がとても大きい事例として書いておこうと思います。
まず削除されたいきさつから。
(会場名とか...この紙を持ってる時点でどういうことか考えられないのかな)
みたいなつぶやきがありました。
つまり当事者あるいは関係者という想像が働きます。
だとしたら、
新郎新婦に迷惑がかかってしまうかもしれませんね。
新郎新婦に迷惑がかかってしまうかもしれませんね。
次に「招待客でも高級機材持ってたら10万円いただきます」
これね。
ウチに寄せられた情報の中に、
ウチに寄せられた情報の中に、
フリーで婚礼スナップ写真を仕事にしている人の中には
「招待客リストに加えてもらえば持込料は取られません!」
堂々とうたって営業しているカメラマンもいるらしい。
まったく、なんてこった!
会場が外からの婚礼スナップ撮影業者を排除したい理由は「独占したいから」だけではありません。
外から来た撮影者は、会場のロビーや階段など「絵になる」場所で長時間引き止めて撮影したり、他の新郎新婦の進行の妨げになることもしばしば。
会場は、そのような傍若無人なふるまいをするカメラマンに対して持込料の増額で対処しようとしても不思議ではありません。
良い写真が撮れるなら、何をやっても良いのでしょうか。
こういう人は「プロ」とは呼べないと僕は思います。
会場手配の契約カメラマンは、はっきり言って高いです。
ですがそれは会場を熟知していて、どこでどんな写真をどう撮ればよいか、外から来たカメラマンより何千倍も良く知っていて、はっきりと仕上がりの差があるからです。
...と書きたいところですが、
実際はかならずしもそうではありません。
写真学生や写真好きサラリーマンの週末アルバイトも多くいます。
アルバイト募集を見れば載っています。
実際はかならずしもそうではありません。
写真学生や写真好きサラリーマンの週末アルバイトも多くいます。
アルバイト募集を見れば載っています。
彼らの技術やモチベーションが全員低いとは申しませんが、なかには「ええ!?」と仰天するレベルの撮影をする人もいます。
このような状況背景の中で婚礼スナップ専門フリーカメラマンが生まれました。彼(彼女)らは、会場契約手配よりも安く「交通費無料!」をうたっても利益が出るくらいの値段で仕事を引き受けます。
それはつまり、会場が手配する契約カメラマンが「いかに高いか」を示しています。
ただし契約カメラマンが高いのではなく、実際その手元に入るのは半分どころか、ひどい場合は1ケタ違ったりするのです。
だいたいおわかりいただけましたか?
だいたいおわかりいただけましたか?
最後に。
僕は婚礼スナップは「あたたかなまなざし」で撮るものだと思っています。少しでもお知り合いの方に撮っていただくほうが良いと思います。
最近のカメラは、ずいぶん良くなりました。ミラーレスでもスマホでも、かなり良く写ります。かならずしも一眼レフで無くても良さそうです。
もしお友だちから頼まれたら、あなたは慌てず緊張せず次の二つのものを用意してくれるように新郎新婦に頼みましょう。
進行表:
司会者が持つものと同等のくわしいものが良いです。サプライズも書き加えてあるものが好ましいですが、逆に新郎新婦だけ知らないサプライズもあるため、当日は披露宴会場チーフと司会者に確認すると良いでしょう。
席次表:
長テーブルにせよ丸テーブルにせよ、名前と関係が書かれた席次表は招待客全員に配られることがあります。しかしここでは一歩進んで「どちらのお隣と仲が良いか」記入してもらいます。
招待客全員を回る通称「テーブル回り」という撮影作業は、お色直し中座後や余興の合間に行います。数人ずつ撮っていきますが、そのとき、とくにご親戚などは、どこからどこまで一家族か、把握しておくとすばやく撮影ができます。
「失礼致します。お写真よろしいでしょうか?ではこちらからこちらの方まで...」
と区切った時点で、関係を無視した切り方をしていたら?できた写真はぎこちなく写るでしょう。
見知らぬ人同士がカップルで写ったりすると、あとで見てへんな写真になってしまいます。
打ち合わせの段階で関係の濃さが書き込まれた席次表は、とても強い撮影の味方になるでしょう。
くれぐれも「絵になる!」だけで撮ってしまわないように。
披露宴は一緒に笑って一緒に泣いて、参加して撮りましょう。


